体力測定で”ロコモ”チェック
二日市コミュニティセンターの主催講座「スポシューはいてみろうかい(地域型健康づくり講座)」わくわくコースの第3回目は研修室において体力測定を行った。参加者は受講生23名、サポーター11名、健康運動指導士2名だった。
実施日:平成27年6月4日、10:00〜12:00 場所:二日市コミュニティセンター
運動で期待される効果
本講座のために、「30分の運動で1駅進み、全国100駅を制覇しよう」という「ロコ旅」を健康推進課が企画した。体力測定はその一環として実施したもの。
かつてはよく運動していても、しだいに体を動かす機会がなくなり、ほとんど歩かない生活になっている人は、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)、いわゆるロコモのリスクが高い。
年齢とともに運動器(骨・筋肉・関節・神経)が衰えてくると、「立つ、歩くなどの動作=移動能力」が十分でなくなる状態が起きて、将来的に寝たきりなどになってしまうリスクが高まる。
つまりそのようなリスクを発生させぬよう早めに運動習慣を身につけて健康な体を維持・向上する必要があるわけだ。
体力測定の項目と記録表
2ステップテスト、開眼片足立ち、日常生活テストの3項目について測定する。
体力測定の結果はその数値を受講生が各自で記録し、記録表(提出用)を提出する。体力測定は年後半にもう一回行い、また同様のことを市内6か所のコミュニティセンターで行うことにしている。
2ステップテスト 下肢の筋力・バランス力・柔軟性
- できる限り大股で歩き、両足をそろえ、2歩分の歩幅を計る。(歩幅は最初に立ったラインから着地点のつま先まで、つま先がそろっていない場合には、手前のほう)
- 2回行って、良かったほうの記録を採用する。
- 次の計算式で2ステップ値を算出する。 2歩幅(cm)÷身長(m)=2ステップ値
開眼片足立ち 転倒しない体づくり
片足立ちテストは足の筋力やバランス機能を調べるのに適している。高齢者で長くできる人ほど歩行中に転倒しにくいらしい。
厚生労働省の「健康日本21」(第一次)では、年齢とともに脚力が弱まり歩行が困難になる高齢者を減らすことを目的とし、開眼片足立ちが20秒以上できる人の割合を数値目標として掲げている。
日常生活テスト こつこつ運動
①スタートしてからゴールまで、②豆うつし(お皿の豆を割り箸でお皿の外に10秒間でいくつ移せるか)、③新聞紙くぐり(四つ折りした新聞紙の中を手で破ってくりぬき輪をつくり、足からくぐりぬける)、④雑巾がけ(5往復)、⑤ボックスまたぎ(3つ倒さずまたぐ)を順にしながらトータルタイムを記録する。
生活の中で体を動かすことを意識すると、まとめて運動しなくても、日常の様々の動きによるこつこつ運動で1日30分の運動は達成できる。